ふと思い立って、神戸は新開地の喜楽館に足を運んで参りました。
大阪・天満天神亭とは少し趣の違う寄席でございます。パチンコ屋と立ち食い蕎麦屋の立ち並ぶ商店街の中にあっては、まるで異世界から召喚されたかのような小綺麗さ。これで近くに落語のグッズなどを扱うお店でもあれば雰囲気も出ましょうが、見渡してもそれらしいものはなく、寄席一本勝負で挑むストロングスタイルでございました。
さすが、平日の昼席だけあって客席は20名ほど。
2列目に6名ほどのご婦人のチームが良い雰囲気を出しておられました。
そう言うのは大事ですね。
桂九寿玉(枝雀-九雀)『金明竹』
これができる人は凄いなと思うのです。私なんか口が回らないですw
桂源太(枝雀-雀三郎-雀太)『道具屋』
当たり前と言えば当たり前ですが、所々に雀太さんの雰囲気がでておられて良いなぁと思いながら見ておりました。
桂吉之丞(吉朝)『代書』
実は面子を見て一番楽しみにしておりました。私の最推しである桂吉朝師匠最後のお弟子さん。欲を言えばもしっかり聞きたかったなと。
コントを挟んで、
四代目 桂春團治師匠 『鰻の幇間』
実は四代目の落語を聞くのは初めてでして、春團治と身構えて聞くとなんだかふわっとしている感じがしました。凄さとか重さを感じる事ができない私はまだまだ修行が足りないなと思った次第。
中入り後、
桂雀喜(枝雀-雀三郎)『中学生ブルース』
雀太さんの兄弟弟子さんですね。
創作落語をお得意とされている方でして、今回も中学生の思春期特有のモヤモヤした気持ちがアホな方向に、というお話。
森の石松(森乃福郎)『鉄砲勇助』
森乃福郎一門も2代目は聞いた事があるくらいのほぼ初顔合わせ。なるほど、こういう芸風なのねと。
笑福亭鶴二師匠 『口入屋』
面白かったです。これにつきます。
本寸法の、面白おかしい言い回しではなく間で笑いを誘うのが素晴らしかったです。
ちょっと気にして見てみようと思いました。
気がつけばあっという間の2時間でした。
やはり、ライブは良いものですね。
機会を見つけてまたいこうと思いました。
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