今、BSよしもとchで「花王名人劇場」の再放送をやっております。
1981年頃の放送で、司会が談志師匠。春風亭小朝師匠と月亭八方師匠を交えてトークと漫談をするという趣旨の内容。漫談コーナーには若き日の林家しん平師匠、金原亭駒平時代の世之介師匠、笑福亭福笑師匠も出ていらっしゃいました。
談志師匠が43歳、小朝師匠が26歳、八方師匠が33歳。
ちなみに、この頃の落語の勢力図はというと、東は七代目立川談志のほか五代目三遊亭円楽、六代目(四代目とも)月の家圓鏡、三代目古今亭志ん朝が四天王と呼ばれ、そのほか桂歌丸、林家木久蔵、十代目鈴々舎馬風、十代目柳家小三治とこの辺りまでが談志師匠と3つくらいしか変わらないような同年代、少し離れて二代目三遊亭小遊三、林家こん平、二代目柳家さん喬となっております。
西はといいますとそれよりも10年ほど年季の入った三代目桂米朝、六代目笑福亭松鶴、三代目桂春団治、五代目桂文枝の上方四天王が未だ君臨する中、三代目笑福亭仁鶴、二代目桂枝雀あたりが談志師匠と同年代、少し離れて桂三枝(現・文枝)、月亭八方、桂文珍、桂きん枝(現・小文枝)、四代目林家小染、桂朝丸(現・ざこば)あたりが若手のホープとして活躍しておりました。
こう見ますと上方の四天王が50代、東西の中堅どころが40代、若手の30代とそれぞれ全国区のネームバリューのある噺家が何人もいたというのが非常に興味深いですね。
この花王名人劇場のように「落語家と漫才師を一緒くたにして出演させる」という番組編成は非常に良かったんじゃないかなと思いました。ネタ以外のトークもしっかりとあり、全体として落語も漫才もひとまとめにして演芸好きになるような番組だなと。
閑話休題(それはさておき)。
んで、始めに戻るのですが、この時の内容が「落語って古いイメージがあるよね。まくらの方が受けるよね。だから漫談みたいにやろうぜ。現代の事話すんだからみんな洋服な」という物。
「落語というのは形式ではなく内容で診見てもらわなくちゃいけない。『あの殿様の感じ、良かったね』じゃなくて、話の内容で評価されなくちゃいけない。どんな格好でだってできるし、なんなら宙づりにされても落語はできる。今、話がうまいと思う人はいなくって、なぜなら『格好いい事を格好良くやってる』だけだから。我々は『格好悪い事をやってそれで評価される』んだよ。(要約)」
みたいなことをおっしゃっておりましてね。で、全員タキシードどか私服を着てスタンディングで漫談をやっていらっしゃいました。要は地噺の落語をスタンディングでやるという。
この時から落語の将来を見据えていろんなことを思案してらしたんだなと感服いたしました。
45年も前から落語は古臭いと言われていたんですね。まー、講談は大正の時代に「もう時代遅れだ」なんて言われていたと神田白山先生がおっしゃっておりましたが、なんだかんだでまだ聞く人がいて、演るひとがいるんですから、まだまだいけるでしょう。
「あかね噺」という漫画がアニメ化されて落語に興味を持つ人も増えてきたと思われますし、ここからですね。
はー、面白い話が書きたいナ。
やしおり拝


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